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オフショア開発の「マインドバリアー」を超える

ソフトウェアの開発に携わっている方々はたくさんいらっしゃると思います。自社の事業としてソフトウェアの開発を受託したり自社製品として販売している企業のなかにいらっしゃる方々。インターネットでサービスを提供したり物品を販売することが業務であるがために、ウェブサイトの機能を日常的に強化したり改修したりすることに携わっている方々。最近では、メディアやエンタテインメント系の業種でありながら、iPhoneやiPadなどの端末向けにコンテンツを提供する必要があって、ソフトウェア開発に関わる必要が出てきたという方々もいらっしゃるでしょう。

多くの方々にとって「オフショア開発」は何か人ごとのように聞こえる言葉なのではないかと思います。また、日頃、日本の人たちとソフトウェア開発に関する仕事のやりとりをしているなかで、言葉の通じにくい外国の人とソフトウェアの仕事を進めることなんか、ありえないという思いを抱くのが普通ではないでしょうか。

しかし、世界を見渡せば、ソフトウェア開発に限らず、製造業においても、サービス産業においても、国を超えて仕事のやりとりをすることは、現在ではごく当たり前のことのように行われています。部下には外国人がいる。あるいは、上司が外国人になってしまった。そういう状況は、世界的に見れば、ごくごく当たり前のことなのです。

ソフトウェア分野に限って言うと、中国やインドのような人口の大きな国では、ソフトウェアの開発に長けた膨大な人員がいて、むしろ、国外からの発注を待っています。ソフトウェア開発は、まさに、人の力に頼る業務ですから、これら多くの優れたスタッフがいる国の力を借りないことは、そこにある潤沢な資源をみすみす無駄にするようなものだとも言えます。

プログラミングでは同じ「言葉」を使っている

日本でソフトウェア開発に携わる方々にとって、もっとも大きな懸念は「言葉」の問題でしょう。どうしても、そこの部分が引っかかって、具体的な検討に進めないということがあるのではないでしょうか?

しかし、興味深いことに、ソフトウェアを組むために必要なプログラミング言語も「言葉」の一種であり、そこの部分に関しては、日本にいても、インドにいても、中国やアメリカにいても、みなさん同じ「言葉」をしゃべっているのです。ウェブの開発であればPHP。業務系のアプリケーションの開発であればJava。その他、各領域で用いられるメジャーなプログラミング言語は、日本でもアメリカでもインドでも、まったく変わりがありません。現在はインターネットでIT技術の先端情報が世界中に伝わるので、プログラミング言語の普及状況や最新の技術が共有される状況は、国による差がほとんどないのです。

とすれば、日本とオフショア開発を受託する国との間にあるのは、ふだんわれわれが話す「言葉」、および、仕様書や作業指示などで使う「言葉」の差ということになります。

しかし、結論から言えば、これは「乗り越えること」が可能な差です。現に多くの企業がオフショア開発に乗りだし、業務として軌道に乗せているところが多数あります。

仮に「言葉」の差を乗り越えるためのスタッフが内部にいないとしても、それも相手国側に委ねてしまうこともできるのです。

オフショア開発を難しくしているのは、「それが無理だろう」と最初から決めつけてしまうマインドバリアーによるところが大きいかも知れません。

Ref. No. – FTB02111030

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